業務中、たまたま鳴った外線電話を取りました。
e-Live「はい、お電話ありがとうございます。e-Liveです!」
相手『もしもし、○○と申しますが△△さんお願いします』
e-Live「申し訳ありません。△△はただいま席を外しております。ところで、○○さんて、講師の○○さんですか?」
講師から電話が来るときは、専用の回線があるので不思議に思ったんです。それに、声の雰囲気も大学生よりもっと大人な感じでした。
直接話すのは初めてでしたが、あまり無い名前だったので知っている講師でした。
相手『はい、そうです』
電話の相手はそう言うので、「いつもありがとうね。こんにちは」と声をかけると、急に口調が変わりました。
『いやいや、私じゃないですよ。私は本人の母親です』
e-Live「あ、そうなんですか。電話だとわからないんですいません」
相手『いえいえ。実はちょっとお話したいことがあって、じゃあ◇◇さんはいるかしら?』
e-Live「◇◇ですか? はい。大丈夫です。いま替わりますのでお待ちください」
横のスタッフに電話を替わりました。e-Liveは卒業生がそのまま講師になってくれるケースが多いので、家族ぐるみの付き合いがあるのは珍しくありません。しかし講師になってから家族からかかってくるというのは珍しかったので、業務の手を止めて話を横で聞いてみました。
何か電話番号のやり取りをしているような様子です。なんでしょう?
電話を置いたスタッフ◇◇に話の内容を尋ねると、なんと驚くべき内容でした。
スタッフ「ああ、○○ちゃんが入院しちゃったんだって」
e-Live「ええっ!? 大丈夫なんですか?」
スタッフ「それは大丈夫みたい。今晩の予定の指導もやる気らしいよ」
e-Live「なんですって!」
スタッフ「それでね、今日の指導予定の家に電話をして時間を早めたいんだって。ただ携帯使えないんでお母さんにお願いしたって話」
e-Live「指導は?」
スタッフ「消灯時間より早ければできるんだって」
e-Live「へええ~」
いやいや、入院ぐらいなら相手のおうちだって指導の中止とか延期とかさせてくれるでしょう。ちなみに受講生のおうちは知っていたので、そんな無理は言わないご家庭だってこともわかります。
感心したのは、そのプロ根性です。
まだ若いアルバイト講師に負けてられないな、と反省しきりです。
塾生(慶應義塾大学の学生のことをこう呼びます)の底力を見ました。